静岡県静岡市駿河区と焼津市にまたがる満観峰(まんかんほう)は、標高470mの静岡の里山である。山頂には展望広場が整備されており、富士山や駿河湾、伊豆半島、御前崎など静岡ならではの景色を楽しむことができる。

満観峰の山頂から望む駿河湾(撮影:伏見みう)

 満観峰は東海自然歩道の一つとしてハイキングコースが整備されており、ファミリーや初心者でも気軽に里山登山を楽しめ、地元の人たちに親しまれている。

 静岡は温暖な気候に位置するため、冬でも積雪の心配がなく楽しめるハイキングとして満観峰はおすすめである。今回は、そんな満観峰の魅力について紹介しよう。

■花沢の里から満観峰ハイキングコースへ 

花沢の里集落を歩いた先にある、満観峰の登山口(撮影:伏見みう)

 満観峰ハイキングは、東名高速焼津ICから車で約10分の花沢の里観光駐車場からスタートする。駐車場付近にはトイレがあるので、ここでしっかり登山の準備を整えよう。

 駐車場からは10分ほど、石垣沿いに屋敷が建てられた独特の街、花沢集落を歩いて登山口に向かう。花沢集落周辺には里山がいくつかあり、ハイキングコースが多数整備されているので、標識を見ながら満観峰を目指して歩こう。

 登山道はよく整備されており、茶畑やみかん畑など、静岡らしい景色を楽しみながら歩くことができる。

 登り始めてしばらく経つと登山口は林の中に続き、木漏れ日を楽しみながら歩を進める。アップダウンは少ないものの、木の根に足を取られないように気をつけて歩こう。

 山頂付近は勾配が少々急になるので、気合を入れて踏ん張って歩くと、山頂へ辿り着く。山頂までは1時間30分ほど。程よく疲れた頃に、富士山の大絶景が出迎えてくれる。

道中は歩きやすく快適な登山道が続く(撮影:伏見みう)
山頂付近は勾配が急になるので、気合を入れて踏ん張って歩こう(撮影:伏見みう)

 山頂からは駿河湾や御前崎、伊豆半島など静岡らしい景色が広がっており、広場もよく整備されているので、ここでゆっくり静岡の絶景を楽しもう。休日は多くの人がここからの景色を眺めており、ベンチやテーブル、レジャーシートを敷いてお弁当を楽しんでいる。筆者もここでゆっくりランチを楽しんだ。

 山頂にはトイレがないので、コーヒーやカフェイン入りの飲料などを飲む場合は、花沢の里観光駐車場までトイレがないことを留意しておこう。

満観峰山頂から望む富士山の大絶景(撮影:伏見みう)

花沢の里観光駐車場へのアクセス
・東名自動車道焼津ICから約10分。新東名高速からは藤枝岡部ICから約20分。駐車台数は120台で料金は無料。

■【MAP】花沢の里観光駐車場