夏が終わって暑さがだいぶやわらぎ、涼しい秋がやってきた。秋はキャンプで焚き火を楽しめる絶好の季節。これからキャンプへ行く計画を立てている人もいるのではないだろうか。今回は、キャンプで必須のナイフの種類を紹介し、用途別での選び方を簡単に紹介する。

■キャンプ用のナイフとは?

キャンプ用のナイフはアウトドアで使いやすい形状になっている(撮影:小松優太)

 キャンプ用のナイフとは、キャンプのほか、登山、釣りなどのアウトドアアクティビティ向けに作られたナイフだ。料理をする際に使えるほか、バトニング(薪割り)やフェザリング(焚き付け用に薪などの木材の表面を薄く削る技術)などといったブッシュクラフトでも使用できるものがある。そのため、一般的な包丁よりも幅広い用途で使用でき、持ち運びしやすい工夫がされているのが特徴だ。

■メインナイフはシースか、フォールディングの2種類

 アウトドアでメインになるのは、シースナイフとフォールディングナイフだ。それぞれに特徴があるので、用途にあわせて選ぼう。

●アウトドアで本格的に使い倒したい人向けなのがシースナイフ

シースとは英語で鞘(さや)のことである(撮影:小松優太)

 シースナイフとは、1本の鋼材で作られたナイフを指す。シースとは英語で鞘(さや)のことで、このナイフは鞘に収納して持ち運ぶ。

鋼材とハンドルがあわさったフルタング構造は非常に頑丈だ(撮影:小松優太)

 シースナイフはキャンプ用のナイフのなかで最も頑丈な構造をしているナイフだ。その耐久性のポイントは、ナイフを形づくる鋼板のうち、ハンドル内部に隠れているタングと呼ばれる部分である。

 タングは複数の種類に分かれるが、なかでも写真のようにハンドルの後端まで鋼板が通っている、フルタングと呼ばれる構造は非常に丈夫だ。

フルタングのナイフでフェザリングを行っている様子(撮影:小松優太)

 そのため、料理はもちろん、昨今流行りのブッシュクラフトでバトニングやフェザリングも楽しめる。シースナイフを1本持っていれば、アウトドアの幅広いシーンに対応できるだろう。