●それでも刺されてしまった時の対処法

 ブヨに刺されると患部が赤く腫れ上がり痛痒い。そこで掻きむしってしまうと、さらに炎症をおこし、化膿する恐れもある。

 筆者の子どもも幼少の頃、公園で遊んでいる時にブヨに刺されて足がパンパンに腫れ、皮膚科でステロイド外用薬を処方してもらった経験がある。(完治までに1ヵ月以上かかったことも記憶している)

 ステロイド成分が入っている塗り薬は薬局でも販売しているので、もしもの時のためにキャンプに持っていくことをおすすめする。

参考資料:治療法(田辺三菱製薬)

■8~10月が活動ピーク、スズメバチ

9月のキャンプシーズンに狂暴化するスズメバチ

 8〜10月上旬にかけて新たな女王蜂が誕生するスズメバチ。それを守ろうと、凶暴化し攻撃性が増してくる。特にキャンプのベストシーズン、9月は特に注意が必要。車で巣の近くを通りかかっただけで、バッチバチに攻撃してくるのでご注意を。

●スズメバチに刺されないための対策と撃退法

 ヤブ蚊やブヨ同様、黒や濃い色は避け、白っぽい長袖&長ズボンを着用し、帽子をかぶること。さらに首にタオルを巻くなど、極力肌を露出させないように注意しよう。

 万が一遭遇してしまった場合は、近くに巣がある可能性が大。スズメバチは巣を守るために攻撃してくる。くれぐれもこちらから慌てて危害を加えようとせず、ゆっくりと冷静に通って来た道に戻るか、少し離れた道を通るようにしよう。

参考資料:スズメバチが攻撃するまでの3つのステップ(ハチの知恵袋)

●それでも刺されてしまったら……

毒を搾り出すために常備しておきたい、ポイズンリムーバー(撮影:中村真吾)

 まずは早急にその場から離れた上で、ポイズンリムーバーなどで毒を絞り出し、流水で患部を洗浄する。応急処置をした後に病院に行き、医師からの処置を受けように。(くれぐれも自己判断はさけ、専門医の診断を受けること)

参考資料:覚えておきたい応急処置法(ハチの知恵袋)

■3大ヤッカイ虫の対策と撃退をし、快適なキャンプライフを

森林香と100均ホルダー(撮影:中村真吾)
仲間と秋キャンプを満喫する(撮影:中村真吾)

 今回は秋のヤッカイな虫対策について色々と紹介した。地球温暖化の影響で日本の亜熱帯化が進行していると言われている昨今、四季に関係なく通年を通してヤッカイな虫がどこかにいる可能性があり、注意が必要だ。今回の記事を参考に各々で工夫ある対策をし、楽しい秋キャンプに備えてほしい。