■これから縦走する外輪山を確認

プチ縦走と呼ぶにふさわしい、コンパクトに並ぶ山々(撮影:ヤマシタ ナオト)

 藺牟田池から外輪山を見渡すことができた。

 この山々を一周してもとの駐車場に帰ってくることになるわけだが、なるほど、わかりやすい。今回は右回りコース(時計回り)を選択した。

■前半、1つ目~4つ目までの山は、なだらかな勾配のトレイルランニングコース

トレイルランニングにも適した歩きやすい登山道(撮影:ヤマシタ ナオト)

 前半の山は、
 1 愛宕山(あたごやま)
 2 船見岳(ふなみだけ)
 3 交蔓山(こうかずらやま)
 4 竜石(たついし)

 途中、多少の急勾配はあるものの、道は自然歩道として整備された歩きやすい道で、特に危険な箇所も見当たらない。

 豊かな自然林と人工林を楽しみながら、ほどなく山頂へ到着。さらにゆるやかな尾根づたいを進む。

 途中、ランニングをしている方と多くすれ違った。どうやらトレイルランニングコースとしても人気のスポットらしい。これだけ緩やかな尾根で整備された道、自然も豊か、となれば納得だ。

 前半の移動時間、約1時間20分。それぞれの山で5分から10分休憩しているので、実際には45分程度で山を4つ巡ったことになる。ほんとうにプチ縦走だ。

■後半、5つ目~6つ目の山は、険しい岩場を楽しめる

湖面に映る山影の美しさと、縦走してきた山々が楽しめる(撮影:ヤマシタ ナオト)

 途中、池を見下ろせるビュースポットをいくつか見つけた。自分が縦走してきた山々を見ることができるのは嬉しい。

 後半の山は、
 5 山王岳(さんのうだけ)
 6 片城山(かたしろやま)

 前半とは対照的に、急勾配で、岩を掴みながら登り降りをするような場面が出てくる。設置されたロープや鎖を掴みながら慎重に進んだ。

 その後、片城山から最後の飯盛山までは平坦な道が30分ほど続き、岩場で疲れた体のクールダウンにちょうどよかった。

 なお、ここまで各所に登山口が設置されていて、自分の体力に合わせ、途中で池の畔へ下山できるようになっている。岩場が苦手な方は前半を終えたあたりで下山すると安心だ。