■プラスαルート「サンメドウズ清里から行く」

 山梨県北杜市にあるスキー場、サンメドウズ清里は夏にリフトを運行している。それを利用すれば、歩き出しは1,901mで、八ヶ岳の主峰赤岳が近くなる。夏のリフトは風が爽快で気持ちいい。リフト終着点には晴れた日は富士山まで見える観光地「清里テラス」もある。

●プラスα1:赤岳(あかだけ) 切り立った峰の先、八ヶ岳の主峰へ

[山行ナビ]
日帰り
賽ノ河原-赤岳(往復)
歩行時間:7時間30分
体力 ★★☆☆☆ | 技術 ★★☆☆☆

 八ヶ岳連峰の最高峰であり、主峰となる赤岳(標高2,899m)は山頂を荒涼とした岩場で覆われている。しかし、そこに至るまでの麓の道のりは深い森に覆われており、森の中を歩いてたどり着く森林限界の山頂は、登頂した時の感動もひとしお。美濃戸口から歩くのが通常だが、標高差約1,400mのアップダウンが辛い。

 サンメドウズ清里から歩けば標高差は約1,000mに抑えられて、人通りの少ない尾根歩きができる。しかし、それでも山頂直下は急登があるので、ここは堪えて登ろう。山頂からは八ヶ岳の全貌と長野県側、山梨県側の街がパノラマで見渡せる。山頂すぐそばには頂上山荘があり、泊まれば朝夕の絶景も拝める。

サンメドウズ清里から歩く登山道の入り口
歩き出しは深い森の中。人気が少ないトレッキングになる
ラクダのこぶのように見えるのは赤岳山頂から見る阿弥陀岳
別ルートとして、沢を一つ挟んだ県界尾根を歩くルートもある。こちらは尾根上に眺めが良い場所もあり