■北八ヶ岳ロープウェイを使用したルート

 八ヶ岳の北端にある北横岳と縞枯山のちょうど真ん中に架かるロープウェイ。標高1,771mの山麓駅から2,337mの山頂駅までの高低差466mを約7分でゆっくりと駆け上がる。山頂駅を出ると溶岩台地を覆う低木や高山植物が美しい「坪庭自然園」が広がっている。

営業時間:8:00 ~ 17:00 料金:大人往復 2100円

●ルート21:北横岳(きたよこだけ) 溶岩台地を歩いて森の中へ

[山行ナビ]
日帰り
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅-北横岳(往復)
歩行時間:2時間20分
体力 ★★☆☆☆ | 技術 ★☆☆☆☆

 北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅から2時間ほどで往復でき、八ヶ岳の中で最も簡単に登れる山として知名度の高い北横岳。距離感が短いながらも針葉樹林の中やゴツゴツした岩の上を歩いたり、七ツ池の景色を見られたりとトレッキングの醍醐味がふんだんに詰まっているのが魅力。南峰(標高2,473m)、北峰(標高2,480m)と2つのピークがあり、それぞれの頂上から南八ヶ岳、南アルプスの山々が一望できる。

 帰路は登ってきた道を下る。雨などで地面が濡れていると、ぬかるみや岩の上で滑りやすいため注意しよう。あっという間に帰って来られるので、ロープウェイ山麓駅のレストランで信州グルメを堪能するのもオススメだ。

北横岳北峰(標高2,480m)
山頂直下から後ろを振り返る。遠くに南八ヶ岳の主稜線、赤岳や阿弥陀岳が見える
北横岳の山頂手前には北横岳ヒュッテがある。管理人は常駐しておらず宿泊予約が入ったときのみ人が いる。小屋の前のテーブルはいつでも利用可能
小屋の横の抜け道を行くと、七つ池がある

●ルート22:縞枯山(しまがれやま) 珍しい縞枯現象が見られる

[山行ナビ]
日帰り
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅-縞枯山
歩行時間:1時間50分
体力 ★☆☆☆☆ | 技術 ★★☆☆☆

 北八ヶ岳ロープウェイを降りてすぐに見える縞枯山。山肌のシラビソやオオシラビソなど一部の木々が立ち枯れや倒れたりして、遠くから見ると縞模様に枯れているように見えることからその名が付いた。これは全国的にも珍しい現象だとか。ルートの大半は森の中で山頂からの眺望も期待できないが、すぐ近くの展望地からは絶景が眺められる。麦草峠や雨池などに立ち寄っても半日で足りるコースになっている。

坪庭自然園からの眺め。山肌の一部の木々が立ち枯れている