■中に入って楽しむ「カムイワッカ湯の滝」
温泉の流れる滝「カムイワッカ湯の滝」。知床五湖に到着する直前に出てくるこの滝への道は、それまでのアスファルトの道とは異なり、未舗装の砂利道である。土煙を上げながら車で走ると、次第に森へ入り、対向車とすれ違うのがやっとの道を30分ほど進むと目的地に到着する。滝の周辺には約20台ほどの駐車スペースがあり、簡易トイレも設置されている。
温泉ということもあり、水温は30℃と温かく、付近には硫黄臭もやや漂っている。入水可能な範囲は水深も浅く、流れも緩やかなため、水に浸かったり、滝を登ったり、楽しみ方はさまざま。自然の温水プールのようだ。
なお、カムイワッカ湯の滝は沢登りに向けた整備は行われておらず、自然のままとなっており、足元が大変滑りやすい。しっかり固定でき、滑り止めのついた靴や足袋の着用をおすすめする。また万が一の場合、救急要請にも時間を要する場所であるため、十分安全に配慮する必要がある。
なお、冬季は利用不可となる他、利用期間内でもマイカー規制期間もあるため注意が必要。
■冬でも凍らない「カムイワッカの滝」
先に紹介した「カムワッカ湯の滝」の下流が「カムイワッカの滝」である。
観光客は陸地からみることはできず、観光船からのみ観瀑可能。温泉が流れることから、冬には極寒となる知床でも凍らないそうだ。付近ではヒグマが出没することがあり、時期が合えば観光船からも観察することができる。
・カムイワッカ湯の滝/カムイワッカの滝
住所:北海道斜里郡斜里町遠音別村
斜里町観光協会URL:https://www.shiretoko.asia/kamuiwakka.html
■【MAP】カムイワッカの滝付近
今回紹介した滝の他、無名のものも含め数多くの滝をみることができる知床。なかでも断崖絶壁を白糸の束のような水が流れ落ちる様は知床ならではの絶景だろう。豊かな森と雄大なオホーツク海に囲まれた、ここならではの自然をぜひ全身で体感したい。