毎年夏、全国各地のバイカーが集う北海道は「聖地」と呼ばれている。その理由はいくつかあるが、本州とはスケールが桁違いの絶景ロードの宝庫であることが一番だ。

 今回はバイクで北海道を走る楽しさに魅せられ、移住した著者が厳選する北海道の絶景ロードを紹介する。

■オロロンライン:道道106号線

オロロンラインのハイライト「道道106号線」(車種:BMW R1200GS)(写真:さすライダー)

 北海道のスケールの大きさを存分に味わえる道が「オロロンライン」だ。オロロンラインとは小樽から稚内まで続くシーサイドロード「国道231・232号線・道道106号線」の総称だが、このうち天塩から稚内の区間(道道106号線)が最大のハイライトだ。

海の向こうには利尻富士が見える(車種:BMW R1200GS)(写真:さすライダー)

 信号やガードレールのない、地平線の見える道が約70kmも続き、海の向こうには独立峰の利尻富士が見える。バイカーなら、ただひたすらアクセルを開けるだけで笑顔になれる道だ。

■知床横断道路:国道334号線

知床横断道路の中間地点「知床峠」(車種:BMW R1200GS)(写真:さすライダー)

 世界自然遺産の知床半島を貫く絶景ワインディングロードが「知床横断道路」だ。西側のウトロと東側の羅臼を文字通り「横断」する国道334号線がメインで、ほぼ中央に位置する「知床峠」が中間地点となる。

日本百名山の羅臼岳が迫ってくる(車種:BMW R1200GS)(写真:さすライダー)

 コーナーを抜けるたびに、日本百名山の羅臼岳が迫ってくる迫力は凄まじいものがある。 なお、知床峠を境に、東側が濃霧となる場合があるので十分注意したい。