●ルート12:立山三山(たてやまさんざん) 立山を思う存分感じる縦走路

[山行ナビ]
1泊2日
室堂-浄土山-雄山-内蔵助山荘(泊)-別山-室堂
歩行時間
1日目:4時間
2日目:3時間30分
体力 ★★★★☆ | 技術 ★★★☆☆

 立山とはそもそも、雄山、大汝山、富士ノ折立という3つの山の総称だ。そして「立山三山」というとそれらの三座に加え、南北にある浄土山と別山を加えた三山になる。どちらにせよ主峰は雄山だが、最高地点は3,015mの大汝山と少々ややこしい。

稜線上からは室堂を見下ろし続けながら歩ける。夏の立山は残雪が美しい 

 そんな三山縦走は立山トレッキングのハイライトともいえる王道ルート。3,000m級の稜線上では室堂を見下ろしながら歩く絶景ハイキング。夏山シーズンでも雪渓があちこちに残り、涼し気な景色も立山独特の風景だ。富士ノ折立手前は岩ガレの急斜面で、慎重な登りが求められるが、その荒涼とした景色さえ美しい。稜線上は天候さえ荒れていなければ、気持ちのいいトレッキングが楽しめる。

3,000m級の早朝歩きは空気が澄んでいて気持ちがいい。奥には後立山連峰が連なっている 
山の上で宿泊すればこんな夕景も見られる

 富士ノ折立を過ぎた先にある真砂岳のピークの分岐から内蔵助山荘に行ける。三山縦走の宿泊地として最適だ。見た目は昔ながらの山小屋という風貌だが、屋内は綺麗に掃除が行き届いていて快適。ごはんも美味い。

三山縦走の宿泊地として最適な内蔵助山荘
ロケーションが素晴らしく、ご飯も美味しいのが内蔵助山荘の魅力