■立山ロープウェイを使用したルート
標高1,433mの扇沢からトロリーバスとケーブルカー、さらにロープウェイを使って2,450mの室堂までアクセスする。ロープウェイは山麓駅から山頂駅まで支柱が一本もない、長さ日本一のワンスパンロープウェイ。搬器内からは黒部渓谷の自然美が見られる。
営業時間:6:30 ~ 16:30 料金:大人往復 9470円
●ルート10:五色ヶ原(ごしきがはら) 高山植物の可憐な花が咲き乱れる天空の楽園
[山行ナビ]
1泊2日
室堂-浄土山-鬼岳-獅子岳-五色ヶ原(泊)(往復)
歩行時間
1日目:8時間
2日目:6時間
体力 ★★★★☆ | 技術 ★★★☆☆
室堂から浄土山ー鬼岳ー獅々岳を経てたどり着く五色ヶ原。広々とした草原と色とりどりのお花畑が広がっている、天空の楽園だ。薬師岳への縦走路でもあるが、人影のまばらな穴場スポットでもある。鬼岳から獅々岳の間には例年遅くまで雪が残る雪渓があり、注意が必要。雪の状態によってはリスクが高い。事前に確認、雪渓横断時は足元だけでなく落石へ細心の注意を。
五色ヶ原山荘周辺からは赤牛岳、爺ヶ岳、餓鬼岳、烏帽子岳、薬師岳など北アルプスの錚々たる顔ぶれが眺められる圧巻の景色。五色ヶ原山荘に一泊して室堂とのピストンがオススメ。
●ルート11:奥大日岳(おくだいにちだけ) 剱岳を眺めるベストポジション
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1泊2日
室堂-室堂エリア(泊)-奥大日岳
歩行時間
1日目:1時間
2日目:5時間30分
体力 ★★★☆☆ | 技術 ★★★☆☆
立山黒部アルペンルートの駅がある室堂は、様々な山にアタックする際の拠点となる場所だ。しかし多くの登山者は立山を代表する雄山や剱岳に向かい、奥大日岳に目を向ける人は少数派。しかし、登ってみると分かる。奥大日岳は地獄谷の荒涼とした景色を見ながら歩くのが楽しく、山頂からは剱岳の雄姿を眺めるのに最適な場所なのだ。
しかも立山という人気の場所にありながら人もそれほど多くなく、ゆったりと過ごせる。室堂から少し離れた穴場的な場所と言ってもいいだろう。室堂から7時間程度で往復できるが、余裕をもって1泊2日の日程を組むのがオススメ。1日は散策路を歩くなどして、3,000m級の山時間を満喫しよう。