■八方アルペンラインを利用したルート
八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトの3つからなる八方アルペンライン。総延長は3,445m。標高差1,060mを、わずか40分ほどで標高1,830mの地点まで行ける。夏の高原リフトは、風が爽やかでこれに乗るだけでも一興だ。
営業時間:6:30 ~ 16:30 料金:大人往復 3200円
※黒菱林道をマイカーなどで上がりリフト2本を乗り継ぐ「黒菱ライン」もある。
●ルート6:唐松岳(からまつだけ) 北アルプス登山の醍醐味を存分に味わう
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1泊2日
八方池山荘-唐松山荘(泊)-唐松岳(往復)
歩行時間
1日目:4時間20分
2日目:3時間
体力 ★★★★☆ | 技術 ★★★☆☆
八方池山荘の歩き出しから展望に優れる八方尾根ルート。登っている途中、右手には不帰(かえらず)キレットや白馬三山、左手には五竜岳が聳える姿を眺められる。八方池までの散策路は高山植物の宝庫で、シーズン中は行列ができるほど。八方池に映る白馬三山、第三ケルンから先に広がる壮大な景色は圧巻の一言だ。八方尾根の途中には扇雪渓など、見どころも多い。
稜線に建つ唐松岳頂上山荘から山頂までは20分程度。夜明け前に歩き出し、山頂でご来光を楽しむ登山者も多い。山頂からは名だたる名峰が四方に広がる360度の大パノラマが望める。
●ルート7:八方池(はっぽういけ) 北アルプスを水面に映す写真スポット
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日帰り
八方池山荘― 八方池(往復)
歩行時間:3時間
体力 ★☆☆☆☆ | 技術 ★☆☆☆☆
白馬三山を鏡のように映す美しい八方池は「八方尾根自然研究路」最大の見どころだ。この池は噴火口ではなく、雪によって押し出された土砂が堆積した場所に、雪解け水や雨がたまって出来た池。一帯には植生が豊かで、ユキワリソウやニッコウキスゲなどの花が咲き、季節によって移り変わる花たちを楽しめる。「ハッポウ〇〇」と、八方の名を冠した固有種もある。
八方アルペンラインの終点から木道中心の整備された道が延びているのも嬉しい。多くの観光客が訪れる人気の場所となっている。しかし、濡れた木道や一帯を構成する蛇紋岩は滑りやすいので油断は禁物だ。晴れていれば眺望は抜群だが、標高2,000mを超える尾根上なので日焼けと天気の急変に気を付けたい。