車中泊やキャンプで活用できるポータブルクーラーの、夏休みの旅行での使用を検討している人も多いだろう。

 だが「ポータブルクーラーって、車内全体までは冷えないでしょう?」「スポットクーラーと変わらないよね?」という声も少なからず聞こえてくる。

 今回、ポータブルクーラーでどのくらい車内温度が下がるのか検証。検証方法は、閉め切った車内で筆者所有のポータブルクーラーを稼働。日中と日没後の2回に分け、30分おきに測定した。結果はいかに。

■晴天&真夏日にポータブルクーラーの能力を検証

検証当日は晴天に恵まれ、外気温は32.1℃を示していた(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 7月中旬15時、真夏日でとても暑く、庭では32.1℃を記録した。この日は一度も車に乗っていないため、1日中閉めっ放しで車内は恐ろしく高温だと想像できる。

排熱ダクトが熱くなるため、アルミシートを巻く(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 車の中にポータブルクーラーを設置。熱くなる排熱ダクトにアルミシートを巻き、少しでも車内温度を上げないよう工夫した。

稼働中はポータブルクーラー自体も熱を持つので要注意(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 ポータブルクーラーには「本体自体が熱くなるため、冷えない」といった否定的な意見もある。

 ポータブルクーラーをフル稼働させると、本体温度は37.4℃に。人間の微熱程度のため、車内温度にはさほど影響はないと思われる。なお、本体温度は機種によって異なるため、気になる場合は購入前に問い合わせるとよい。

 なお、本体を排熱ダクト同様にアルミシートで巻くのはおすすめできない。本体に熱がこもってしまい、停止する可能性があるからだ。

ポータブルクーラーの温度は、最低の16℃に設定(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 ポータブルクーラーを最低の16℃に設定し、風力を「強」に切り替えた。かなり冷たい風が出てくるため、期待は膨らむ。この状態で車内に置いた温度計で30分ごとに車内温度の記録をつけた。