車中泊での安眠の妨げとなる、座席と荷台の微妙な段差と、背中に刺さる金具(写真:ブラボーマウンテン編集部)

 軽自動車の箱バンは、ソロもしくは二人旅での車中泊に人気だ。筆者もホンダバモスで車中泊をすることが多いが、一つ気になっていたことが、後部座席がフルフラットと表示されながら、実は微妙にフルフラットではない点。厚めのシートを敷いても微妙な段差や金具が邪魔になり、安眠できないという悩みがあった。

 そこで、この「微妙にフルフラットではない」点を、DIYで改善することを決意。今回はDIY初心者の筆者でもできた、簡単な車内フルフラット化方法を紹介する。

■事前準備

 まずは材料。今回床材にはラワン合板を使用した。

スーパービバホームで販売されているラワン合板(写真:ブラボーマウンテン編集部)
合板のササクレによるケガ防止として、クッションフロアを使用(写真:ブラボーマウンテン編集部)
ウレタンロールを使うとよりクッション性が高まり、車中泊が快適になる(写真:ブラボーマウンテン編集部)

 合板のサイズは決まっており、どれも「約910mm×1820mm」。あとは好みの厚さを選ぶ必要があるが、筆者は12mmをセレクトした。また、合板だけではササクレでの怪我の心配があったため、クッションフロアを使用。なお、板よりも大きめのサイズで購入しておくことがポイントだ。クッション性を求めたい方は、クッションフロアよりも費用はかかってしまうが、耐アルコール切売レザーを使用するものオススメ。自動車のシートに使用するような部材で、より快適に過ごすことができる。

よりクッション性のある床板のイメージ

 次に車内の計測。車内をフラットにした状態で計測すると、右後部座席の幅が540mm、左後部座席は610mm、荷物スペースは1210mmで、トータルの大きさは、「全長1820mm×幅1210mm」となり、合板が計2枚必要なことがわかった。カットして余った端材は床板の高さ調整に利用した。

スーパービバホーム伊丹店の木材加工室。素早くきれいに板をカットしてもらえる(写真:ブラボーマウンテン編集部)

 なお、ホームセンターでのカットは有料の場合が多いが、早くて仕上がりもきれいなのでおすすめ。

今回使用した、自作の設計図
910mmの合板をカットせずに、そのまま利用することを想定し計測(写真:ブラボーマウンテン編集部)
座席を起こした状態で荷台の床板の長さを計測(写真:ブラボーマウンテン編集部)
タッカーはダイソーでも手に入る(写真:ブラボーマウンテン編集部)

 次に必要な道具の準備。今回使用したのは、ハサミ、タッカー、ボンドのみ。タッカーは板にも使えるホッチキスのようなもので、100均でも手に入る。これで全ての準備が完了だ。