■陽が沈んでからはどうか? 夜間の車内温度検証
続いて夜間の検証。日没後の19時から30分おきに車内温度を計測した。昼間の熱がまだ車内にこもっているが、換気をせずこのまま検証を開始した。
すでに日が落ち、これ以上太陽の熱で温められないため、ポータブルクーラーの真価が問われる。
最初の1時間は30℃くらいの状態が続いたが、90分後から車内温度がぐんぐん下がり28℃以下に。筆者は普段、節電のため28℃設定に慣れており、少し肌寒いくらいだ。
夜の検証開始から2時間半後、車内は25℃を下回り寒いくらいになったため、20時半で検証終了。外気温は27.5℃だったため、これだけ冷えれば効果ありと言える。
結果、夜間のポータブルクーラー使用で、車内はしっかり冷える。寒がりの方は就寝時、弱風や送風モードでよいかもしれない。
■ポータブルクーラーで車内を効率よく冷やす3つのポイントと日中使用時のコツ
検証の結果、車内を効率よく冷やすポイントは以下の3つ。
1.冷房能力が高く排熱システムがあり、本体が熱くなりにくい機種を選ぶ
2.ポータブルクーラーで冷やす前に、ドアを開け放して高温になった車内の空気を追い出す
3.できるだけ排熱ダクトを短く設置し、アルミシートなどで断熱して車外に排気する
日中と夜間の2回に分けて、ポータブルクーラーでどのくらい冷えるか検証した結果、日中は閉め切るとほとんど車内は冷えないため、。車内で休憩する際、窓を開放しスポットクーラーとして使用できれば効果は期待できそうだ。
一方、夜間は閉め切った車内でもよく冷えた。車中泊用ポータブルクーラーの購入を躊躇していた方は、今回の情報を参考に再検討してほしい。