フォトジェニックな橋が有名な「角島(つのしま)」や、断崖に鳥居が並ぶ「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」から1時間以内でアクセスできる山口県の「長門湯本(ながとゆもと)温泉」。約600年の歴史がある県内では最も古い温泉街だが、星野リゾートの温泉旅館『堺 長門』のオープンなどにあわせて、令和2年にリニューアルしたのをご存じだろうか。今回は新しくなった長門湯本温泉の魅力を紹介したい。
■立ち寄り湯や足湯など「そぞろ歩き」が楽しめる
長門湯本温泉には旅館やホテルも多いが、日帰りで満喫できる施設も多数ある。例えば、音信川(おとずれがわ)沿いの遊歩道と公園にある足湯。どちらも川のすぐそばで、景色を眺めながらのんびりと楽しめる。食べ歩きできるお団子やワッフル、焼き鳥などを販売する飲食店やカフェもあり、テイクアウトした食事を持って川沿いのベンチで食べるのもよいだろう。
2017年に営業を終了した立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」は、温泉街と共に令和2年にリニューアル。入浴料は大人900円、子ども400円。シャンプーやボディーソープが備え付けられているうえ、タオルも販売があり手ぶらでもOKだ。
施設自体は新しいが恩湯は約600年の歴史がある温泉で、岩盤から湧き出る源泉を見ながら湯船に浸かれる。恩湯以外にも宿泊施設によっては日帰り利用ができ、それぞれの温泉を巡るのもおすすめ。
■夜には温泉街全体をライトアップ
日没後は、街の中心にある音信川や竹林の階段を中心に街全体がライトアップされ、夜の散歩も楽しめる。ライトアップだけなら他の温泉街にもありそうだが、長門湯本温泉は、お祭りのある日には華やかな照明に、蛍が見られる季節には落ち着いた照明といった具合に、季節のイベントや自然の状況にあわせて照明が変化するのが面白い。「いつ行っても同じ景色に出会えない」のが長門湯本温泉の魅力だろう。
長門湯本温泉は、長門湯本駅から徒歩約10分。車で訪れる場合は、有料の市営駐車場があるのでそちらを利用しよう。
7月1日より福岡博多・天神から直行便のバスも運行が始まり、ますますアクセスしやすくなる長門湯本温泉。山口観光の際にはリニューアルした温泉街を訪れてみてはいかがだろうか。