■タイヤに異物がないかチェックする

指をタイヤの内側に当てて異物があるか探す(写真:たのけん)

 新品のチューブを入れる前に必ずやることがある。それはパンクの原因となった異物を取り除くことだ。これを忘れてしまうと、新品に交換しても再度パンクをしてしまうので要注意。

 タイヤの内側に指を入れて異物を探す。チューブに穴を開ける原因となっているものが存在するはずだ。とがった小石や金属片といった異物が刺さっていることもあるので、力を入れすぎると怪我の元になるので注意しよう。

 なお、タイヤ内の空気圧が低いことにより、段差を乗り越えた際にチューブを傷つけて発生する「リム打ちパンク」の場合は異物は存在しない。

■新品チューブを入れる

 新品のチューブは小さく圧縮されているので、携帯空気入れで円の形になるまで空気を入れよう。次に、バルブに付いている金属部品を外して、バルブを差し込む。金属部品は最後に付けるので、紛失しないよう気を付けよう。バルブを入れたら、チューブがねじれないように注意してホイールに入れていく。

チューブを入れてから、タイヤのビードをホイールの溝にはめていく(写真:たのけん)

 最初は軽い力ではまるが、後半になると強い力が必要になってくる。力を入れてもハマらなくなったら写真のようにタイヤを寄せよう。これで、最後にタイヤを上げる際に楽になる。

タイヤを寄せるとは、タイヤを掴みながらハマっていない反対側からタイヤを引っ張る方法のこと(写真:たのけん)

 一見すると変わっていなさそうだが、少しタイヤが動いてビードがはめやすくなる。

タイヤを寄せたら最後にタイヤをはめる(写真:たのけん)

 素手で最後のビードを上げることができれば問題ないが、どうしてもダメならタイヤレバーを使用する。

 タイヤレバーを使用する際は、チューブを傷つけないように気を付けよう。使用前に、タイヤレバーがチューブに嚙んでいないか確認してからビードを上げるのがポイント。

■空気を入れる

空気を入れる前にバルブを押し上げる(写真:たのけん)

 携帯ポンプを使う前にバルブを押し上げる。すると、バルブ周辺のチューブがリムに噛み込むことを防げる。

携帯空気入れは1回の装填量が少ないため、根気が必要(写真:たのけん)

 携帯空気入れだと300回前後レバーを動かさないと空気は充填されない。空気圧が低いとリム打ちパンクを引き起こす原因となるので注意が必要だ。

 空気を入れる作業が面倒なら、一瞬で充填されるCO2ボンベを使うのもいいだろう。空気を入れたらホイールを復元してパンク修理完了だ。

 今回は今までパンク修理を経験したことがない人に向け、パンク修理の最低限の情報を紹介した。パンク修理の方法は他にもたくさんある。どの方法でもOKだが、一番大切なことはパンク修理できるスキルを身につけること。

 はじめてパンクに遭遇すると焦ってしまい上手にできないことが多いため、事前に家であらかじめ練習しておくといい。最初は30分以上かかってしまうかもしれないが、経験を重ねれば10分くらいでできるようになるだろう。