自転車を日頃から楽しんでいる人なら、〇〇イチというフレーズを聞いたことがあるはずだ。〇〇イチとは、〇〇を一周すること。近畿には全国のサイクリストが憧れる〇〇イチが2つもある。「ビワイチ」と「アワイチ」だ。

 「ビワイチ」は琵琶湖1周、「アワイチ」は淡路島1周である。両方とも約150kmと1日で走破できる距離だが、せっかくなら観光やグルメも堪能して、ゆっくりと1泊2日で1周するほうがおすすめ。

 筆者は、「ビワイチ」と「アワイチ」をキャンプ道具を自転車に積載し、キャンプをしながら成し遂げた。両方とも素晴らしかったが、今回は「アワイチ」の魅力を紹介する。

 淡路島は海の幸が豊富で美味しいものが多い。また、海沿いの景色が美しく、走っていても飽きない。「ビワイチ」は平坦な道が多いが、「アワイチ」は峠が複数あるので体力も試されるが、走っていておもしろい。これを読んで、ぜひ「アワイチ」に挑戦してほしい。

■淡路島への上陸方法

明石港にある定期船乗り場(写真:堀田篤史)

 車でも上陸できるが、気分を盛り上げてくれるのは船での上陸。明石港から淡路島の岩屋港まで定期船が運行されており、1時間に1〜3本の便がある。

 運賃は大人が片道530円で、自転車を持ち込むなら240円プラスで合計770円になる。所要時間は約15分。船に乗るとちょっとしたアドベンチャー気分になり、盛り上がること間違いなし。