「自転車に乗る」という動作だが、これは思っている以上にエネルギーを必要とする。そして、長距離を走る際に口からの補給を怠ると、体のエネルギーを使い切ってしまう「ハンガーノック」という現象が起きることはご存知だろうか?
■ハンガーノックとは? こんな予兆が出たら要注意
普段生活している限りでは聞き馴染みのない「ハンガーノック」。自転車のライド以外でも登山やマラソンなど、長時間の運動で発生することがある現象だ。
体内の糖質を使い切ってしまうことで発生する低血糖状態のことを指し、車で例えると、ガソリンを使い切ってしまい走ることができない状態だ。
■徐々に現れる燃料切れのサイン
筆者も山奥でのヒルクライム中にハンガーノックになったことがある。周りにコンビニどころか自販機もなく、絶望したのは数年経った今でも鮮明に覚えている。
ハンガーノックに陥った序盤は、「足に力が入らない」「ペダルを強く踏み込めない」「手がしびれる」といった現象がみられる。ここから更に症状が進むと「眠気」「倦怠感」「思考力の低下」といった現象が発生。このまま放置すると、遂には自転車に乗ることすら困難な状態になってしまう。
はじめてハンガーノックという現象を目の当たりにすると、「少し疲れた感じ」「いつもより調子が悪い」と感じるが、実はそれは危険信号なのだ。