修学旅行のメッカでもある広島。学生時代に訪れた方も多いと思います。年を経て旅先を再訪すると、また新たな感動を味わえますよ。もちろん山歩きを絡めた大人旅を!

■いざ宮島へ。JR?  市電?

 まず目指すは“安芸の宮島”!  瀬戸内の海に浮かぶ島の山、弥山(みせん)に登りましょう。宮島(厳島)は紅葉の美しさで有名ですので、当然ながら初夏には「青もみじ」の美しさがやさしく目に映ります。

 広島市内からはJR山陽本線、もしくは広島電鉄(広電)の宮島口駅へ。JRなら広島駅から30分程度で着きます。2倍の時間がかかりますが、新旧さまざまな市電の車輌で運行している広電に乗って、のんびり旅情を味わうのもいいですね。

広電の宮島口駅はこの夏から新しい駅に移設予定

 宮島口駅から、島に渡るフェリーの乗り場までは歩いてすぐですが、その道すがらで食料を調達します。

 宮島の名物といえば、なんといっても穴子。明治創業という老舗の「あなごめし うえの」さんでお弁当(レギュラーサイズ税込2,160円)を購入。旅先ではつい気が大きくなって奮発してしまいます(笑)。「うえの」さんは人気店なので、行列や品切れの場合もありますが、近隣のお店や宮島でも食べ物は調達できるので心配は無用です。

 山頂の売店では飲食物は扱っていませんから、登り始める前には飲み水の準備もお忘れなく。

老舗の風格漂う「あなごめし  うえの」さん

あなごめし  うえの:https://www.anagomeshi.com

■まずは船上から島にご挨拶

 宮島口のフェリーターミナルからは、JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の2社のフェリーが頻繁に出ています。SuicaやICOCAなどの交通系ICカードでキャッシュレスの乗船も可能。

頻繁に行き交うフェリー。船上の海風が心地いい

 約10分の船旅、天気が良ければ客室から出て潮風と海からの景色が心地よく、島に近づくと厳島神社前の海上に有名な朱色の大鳥居が見える…… はずなのですが、実は現在大規模な保存修理工事が行われていて、足場とネットに覆われて見ることができません。今年中に足場は外される予定とのことなので、修理後の姿をネット越しに想像しつつ通過します。

厳島神社の大鳥居…… 工事の足場で見えませんが

 船が宮島に着くと、港前の広場ではさっそく鹿たちのお出迎えが。島内の至る所で、人に慣れた鹿が悠然と闊歩しています。

 港から厳島神社に向かう参道とその周辺には、食欲をそそる食べ物や土産品の店が軒を連ねていて、ついつい足が止まりがち。このエリアでランチや行動食を買うのもいいですね。行動食兼デザート?  として、もみじ饅頭はいかがでしょう。

海沿いの参道にはお店が多数。スタバもありました
広島名物といえばコレも! の焼き牡蠣に目を奪われてしまいます