4月中旬から開通する立山黒部アルペンルート。そのなかでも「雪の大谷」は注目を集め、たくさんの方が訪れます。開通から2ヵ月だけの観光スポットです。ゴールデンウィークが明けて今行く理由、それは「空いているので、ゆっくり体感することができる」からです。立山室堂エリアの雪の大谷を体感した経験から、標高2,450mの世界を満喫するための注意点をお伝えします。

■15mもの雪壁!「雪の大谷」とは

5月中旬でも15mもの高い雪の壁が!

 立山黒部アルペンルートでも最も標高が高い場所に位置する立山室堂駅。2,450mの標高の高さはまるで別世界です。立山室堂平は世界でも有数の豪雪地帯であり、室堂付近にある「大谷」は吹き溜まりになります。多いときには20mを越えることも。この「大谷」を通る道路を除雪し、現れた巨大な雪の壁が「雪の大谷」です。2022年は4月15日から6月25日まで見られる予定です。今年の初日の雪の壁の高さは18mで、5月18日現在では15mと発表されています。

 雪の大谷が見られる立山室堂駅には富山県側からと、長野県側からの両方からアクセスが可能です。私は山スノーボードが目的だったので、一度の乗り換えで室堂まで行ける富山県側の立山からアクセスしました。

2台の除雪車が20m近い雪を除雪してきた。5代目熊太郎

■ゴールデンウィークを過ぎた今が狙い目!

警備員さんに写真を頼むとパノラマ撮影を駆使した思い出の1枚が残る

 私が訪れた日は5月10日。ケーブルカーやバスでの混雑もさほどなく、スムーズに室堂まで到着しました。晴れの予報でもあり、11時ごろに到着したときは、最も雪の壁が高い部分は賑わいを見せていました。宿泊して山スノーボードを楽しむ予定です。そのため荷物が多いので途中で引き返しましたが、あふれるほどの人ではありませんでした。

 翌日、再び室堂駅へ。駅での荷物一時預かり(有料:300円)を利用して、ボードとバックパックを預け「雪の大谷」へ。14時半ごろは人はまばらで、最高位の場所での記念撮影も待ち時間がありませんでした。つまり、今が空いていて狙い目でしょう。

 「雪の大谷ウォーク」の開催時間は9時30分から15時までであり、終了する1時間前ぐらいがより空いているようです。こちらの警備員の方はスマホでの撮影技術も高いようで、TikTokで話題の撮影方法を使って思い出の写真を撮ってくださいました。訪れた際は、ぜひ写真を依頼してはいかがでしょうか。