この冬はよく雪の降るシーズンだった。群馬で2月に雨が降らない冬はおそらく20年以上ぶりだそう。ゲレンデには雪が多く残り、クローズが惜しまれたところも少なくはない。それでも、ゴールデンウィーク中でも滑れるスキー場もある。まだまだ雪と遊べる春におすすめなのがスノースケートだ。ここ最近ではスノー系YouTubeにも紹介され、人気が急上昇している。
■スノースケートって、知ってる?
スノースケートは大きく2種類あり、シングルデッキとダブルデッキがある。この記事ではゲレンデでも滑走具と認識されているダブルデッキについてお伝えしよう。ダブルデッキとは、デッキとエッジのついたスキーをトラックで取り付けているものだ。スケートボードのウィールの代わりにスキーがついており、エッジに加重すればターンもできる。
スキーの長さによって滑り心地が変わるのも特徴だ。筆者は105cmと120cmのスキーがついたモデルを使用している。長いものほど、スピードを出しても安定感があり、スノーボードの感覚に似ている。短いものはスケートボードの感覚により近づく。上級者はオーリーやフリップなどのスケートトリックを行うこともできるようだ。バインディングがないので、足が固定されない。より自由に滑れるとも言える。
■スノースケートを始めるのに必要なものは
ゲレンデでスノースケートをするならリーシュコードは必ず付ける必要がある。付ける場所はベルトにつけよう。リーシュコードの先端は多くはカラビナを使用しており、ベルトループはすぐ切れてしまうので注意だ。
足元はスノーブーツがいい。どんな靴でもできるが、防水がないと雪が染みてしまうし、保温効果が低いと足は冷え切ってしまう。また、スノーボードのブーツだと足首の自由度が効かずボードのコントロールの難易度はグッと上がってしまうので、スノーブーツを準備することをおすすめする。具体的にはKEENやSORELなどを使用する人が多い印象だ。また、登山や農業でも活用される裾ゲーターがあれば、丈の短い(防水のある)靴でも問題はなさそうだ。
■注意! スノースケートができないゲレンデもある
スノースケートのデビューは雪があるところならどこでもできる。残雪があればどこでもだ。しかし、慣れればロングランが楽しいのでゲレンデに行くことをおすすめする。スノースケートだと、いつもはなんてことない初心者コースも新鮮な気持ちになれるだろう。
しかし、どのゲレンデでもできるわけではない。公式に許可しているゲレンデもあれば、明記されていないが滑ることができるゲレンデもあるのだ。ホームページに滑走可能な滑走具として記載されてなければ、電話で確認したり、日本スノースケート協会に掲載されているマップを参考にしたりするといい。春の“シャバ雪”(水分が多い雪質)は、スノースケートでさらに楽しむことができるので、ぜひ挑戦して欲しい。