1200年の歴史を誇り、今年7年振りの開催に盛り上がる諏訪大社の御柱祭。残すところは今週末の下社の里曳きとなりましたが、諏訪訪問を計画している方もいるのではないでしょうか。
せっかく諏訪まで足を延ばすならば、お祭り以外も満喫したい。ってことで、湖からすぐそばのおすすめ立ち寄りスポット「立石公園」を紹介してみます。
■『君の名は。』ファンにはお馴染みの光景
立石公園は湖畔から車なら10分ほどでアクセスできる高台にあります。劇中の印象的なシーンで登場することもあり、今も訪れるファンが多い名所です。
なんと言ってもその魅力は、見晴らしの良さ。諏訪湖が一望でき、遠くには5月になってもまだ雪を抱く北アルプスや木曽御岳を見ることもできます。特に夜景の美しさは諏訪市随一と言われています。
ちなみに、湖に点のように浮かぶ小さな島が気になりませんか。これ、実は湖上花火の時に打ち上げ台として使われる人工島「初島」なんです。250mほど沖合に浮かぶ島には、初島神社もあります。
■今の時期は「公園の脇っちょ」にも足を延ばしてみよう
話が逸れました。
この公園を訪れる方のほとんどは、この湖を見下ろす景色を眺められる広場だけで帰ってしまいます。しかし、今の時期はこの公園の脇っちょが特に美しい時期なんです。
この立石は、古くから諏訪の平山として町と深い繋がりがある山でした。昔はここの雑木を炭にしたり、段々畑を作ったりと諏訪の人々にとって生活の山でした。
現在は、昔のような使われ方はしなくなったものの、諏訪市民の憩いの山であることは変わりません。一歩踏み入れるとわかるのですが、スギやヒノキなどではなく、カラマツと広葉樹がミックスした明るく美しい森が広がっています。今は新緑とツツジが真っ盛りの時期。夏にかけては、キキョウやオミナエシなども咲き誇る豊かな森です。
駐車場のすぐ脇には遊具がたくさんあり、その奥まで軽くハイキング気分で軽く歩けるトレイルが延びています。普段山道を歩き慣れていない運動不足の方でも、絶妙にちょうどいい山歩きが楽しめるでしょう。ベンチもたくさん設置されているので、お弁当を持ってピクニックなんて使い方も良いですね。
夜に見下ろす夜景も美しいですが、昼間の森はまさに穴場。
お祭りの喧騒に疲れたら、ちょっと足を延ばしてみてください。