大型連休前半はあいにくの天気と寒さに見舞われたが、連休後半の関東地方はお出かけ日和が続きそうな嬉しい予報が出ている。
首都圏からのアクセスが良い奥多摩エリアの山々では、雪解けも進み、新緑や花々が顔を出し始めている。連休後半の登山を計画するのには最適な山域だろう。
しかし、人気コースのいくつかは、道の崩落などで登山道が通行止めになっている箇所もある。主要な登山道の通行止めと通行に注意したい箇所の情報についてお伝えするので、出発前の参考にしていただきたい。
■川苔山の人気ルートが通行止
JR青梅線からのアクセスが良く、奥多摩エリアの中でも屈指の人気を誇る川苔山。標高は1,362mながら、ルートはどこも標高差があって歩き応えがあるうえ、大迫力の百尋ノ滝が見られることも人気の理由となっている。
現在、その百尋ノ滝を経由して山頂へと向かうルートが、緊急工事で全面的に通行止め。川乗橋〜細倉橋間の川苔林道、さらに細倉橋〜川苔山、川苔山東の肩へと通じる川苔谷線歩道が通行可能になるのは、7月末を予定している。
■鷹ノ巣山は稲村岩尾根が通行止め
見晴らしが自慢の鷹ノ巣山山頂へと続く主要ルートは、静かで沢辺の草花を楽しみながら登れる水根沢林道だが、下山時によく使われていた山頂から北東に東日原へと延びる稲村岩尾根が現在通行止め。往路を戻るか、石尾根経由で氷川へと下る計画を立てたい。水根沢も一部登山道の崩落箇所があるので、通行時は要注意。
また、三条の湯から雲取山へと続く水無尾根に土砂崩落箇所が複数あり。通行する場合は、迂回路が設定されているが足場が悪いため、少し時間に余裕を持った計画を立てよう。
■ハイキングコースの注意箇所
日帰りのハイキングを計画している方々にも、いくつか注意事項をば。
まず、「氷川渓谷遊歩道」の氷川小橋先から北氷川橋区間が土砂崩落により通行止め。現在、復旧作業中。
「大多摩ウォーキングトレイル」は鳩ノ巣渓谷遊歩道で4月に落石があったため、安全が確認できるまで白丸と鳩ノ巣間の一部を通行止めにしている。迂回は国道411号へ。
また、「海沢三滝」を巡るコースも4月末から一部通行止め。もっとも落差の大きな大滝にはアクセスできないので注意していただきたい。
■5月頭現在、1,500m弱まで新緑に染まり始めている
天候や登山道状況にさえ注意すれば、現在の奥多摩エリアは各所で新緑と花々が出迎えてくれる。新緑の芽吹きは標高1,500mほどまで進んでおり、1,000m前後ではヤマザクラのお花見も楽しめる。
より詳しい登山道状況や花の開花状況については、「奥多摩ビジターセンター」をはじめ、西多摩エリアに5つあるビジターセンターにお問い合わせを。