■山頂の絶景

大山南壁には、4月中旬でも雪が残っている

 午前11時ちょうど、山頂に到着。写真を撮ったり休憩したりしながらゆっくりと登って、ちょうど45分。登山口の看板に偽りはなかった。登山口からの標高差は約300メートルだ。

山頂近くから望む蒜山三座。左から上蒜山、中蒜山、下蒜山
日本海は、うっすらとだが見ることができた

 山頂からは、4月でも雪が残る大山南壁と蒜山三座を一望でき、遠くは鳥取県の弓ヶ浜半島と日本海も見えた。蒜山は山頂からだと下蒜山がやや隠れてしまうのだが、山頂の南側からだと三座をしっかり見ることができる。絶景以外にも、冬枯れして黄金色になった下草、花穂を付けたネコヤナギなど、下界よりすこし遅い春を感じた。

 帰りは、穴ヶ乢(あながたわ)を経由する南回りのルートを1時間かけて下山。こちらのルートは急斜面が続き、雨上がりの日などは大変滑りやすいので、注意が必要だ。行き、帰りを合わせると反時計回りに1周するようなコースとなり、通算約2時間弱で回ることができた。

冬枯れした下草とネコヤナギ

 三平山に登るのは2回目。登山に関しては超初心者である筆者にとって、「そこそこの山に登った」という達成感を気軽に味わえる山だ。

 また、この山から南の朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがせん)、さらに南の毛無山(けなしがせん)への縦走ルートもある。こちらは本格的に登山を楽しむ人のルートとなるだろう。