「最近登山を始めた!」「登山に興味がある…」といった登山初心者の方にとっては、積雪の可能性がある冬は、気軽に登山へ出かけられないシーズン。しかし、冬のシーズンでも雪が積もらない低山なら登山は可能。「低い山なんて……」と思う人も多いかもしれないが、山を選べば低山でも景色も達成感も味わえる。

 今回は、関西在住の筆者が実際に関西の低山が連なる生駒山脈の「国見山(くにみやま/284m)」「交野山(こうのさん/341m)」「旗振山(はたふりやま/345m)」を縦走した様子を紹介していく。

■生駒山系とは?

 大阪府と奈良県の県境にそびえ立つ「生駒山」を中心に、南北約30km・東西約5kmに連なる山々の集まりを指す。代表的な山は北から「国見山」「交野山」「妙見山(みょうみさん/660m)」「飯盛山(いいもりやま/314m)」「生駒山(いこまやま/ 642m)」「信貴山(しぎさん/437m)」「高安山(たかやすやま/488m)」「高尾山(たかおさん/599m)」。

■JR学研都市線「津田駅」からスタート

 国見山の登山口までは、JR学研都市線「津田駅」から徒歩でわずか20分程度で行くことができる。登山口に入って山道を進むと、美しいヒノキ林が見えてきた。

木々の隙間から入る陽光が美しい(撮影:mao)

 登山口から国見山までは、「おおさか環状自然歩道」と呼ばれる整備された緩やかな登り道を進むため、子供から大人までハイキング気分で登山を楽しむことができる。タイミングが合えば、虫や鳥などさまざまな生き物と触れ合うことも可能だ。