広島県尾道市と愛媛県今治市、海で隔てられた両市の間には大小多くの島が存在する。島々をつなぐように、21の橋で西瀬戸自動車道(通称:しまなみ海道)が構成される。

 一般的には、しまなみ海道は自動車専用道路として認識されているが、島々に住む人が生活の往来に使えるよう、自転車歩行者道路が併設されている。高速道路上で車を駐停車するのは当然禁止であるが、自転車歩行者道は自由に止まり、島々の景色や、真上を高速道路が走る特殊な景観を楽しむことができる。

■しまなみ海道の裏道 自転車歩行者道

高速道路と並走する「自転車歩行者道」

 しまなみ海道の自転車歩行者道は、歩行者と自転車の通行が許可されているので、125cc以下の原動機付自転車も通行が可能だ。

 橋がかかる場所だけ高速道路と並走、あるいは下部を通行し、島に到着すると島の一般道に降ろされる。そしてまた橋の入り口に差し掛かると自転車歩行者道に進入する、この繰り返しで対岸を目指す。

 歩行者は無料だが、原付と自転車は通行料金を支払わなければならない。橋の規模によって料金が異なり、50~200円の通行料金を支払うので、小銭を貯めて挑戦するか、事前に500円一綴りになったチケットを購入する必要がある。チケットを購入せず海道に入って、小銭を求めて商店を探したのもいい思い出だ。