■標高だけでない山の魅力! 小さな冒険を楽しむ!

森林限界は越えないが、侮れない岩稜や痩せ尾根もある

 山の難しさは標高の高さだけではない。低山ならではの、小さなアップダウンや展望がきかない森の中でのルートファインディング、地形図に載っていない小さな尾根や沢などを越えていくのは意外と難しい。さらに、そんな低山でも稜線にでれば眼下に見下ろす札幌の街並みや、さらに奥に広がる山々など、展望もしっかり楽しめる。

 それぞれの山には夏道が整備されている山もあるが、それらをつなぐ縦走路はない。積雪期でなければ行けない、季節限定ルート。ひとつなぎに走破するならば、雪が安定して締り雪になる春ならではのロングルートだ。

電波塔が目印となる手稲山もスキー場の反対側は「山」そのもの

 GPSなどのログを頼りに歩くのではなく、地図とコンパスを手に、右往左往しながら目的の山にたどり着く。そんな小さな冒険を楽しむ低山の春スキーツーリングだが、雪の豊富な今シーズンはまだしばらく楽しめそうだ。