4月を迎えると、年度が替わるのに合わせるように季節も一気に変わる。スポーツの楽しみ方もウインタースポーツからサマースポーツへとシフトしていく人がほとんどだろう。ウインタースポーツであるスキーをこのタイミングで終了してしまう人が多いが、4月からは春スキーのシーズンインでもある。積雪量の少ないスキー場は3月で営業を終了するが、山間部にあるスキー場などは5月のゴールデンウイークまで営業を続ける所がある。北海道ではニセコや富良野、札幌近郊にも滑れるスキー場がいくつもあり、長野も志賀高原や白馬などの上部が標高の高いスキー場は雪が豊富だ。

■春スキーのメリット

陽気が心地いい春のスキー場。人の少ないゲレンデは爽快だ

 春スキーにはハイシーズンのスキーとは異なる楽しみや利点がある。

 まず大きな違いは気温である。三寒四温で多少気温が下がる日もあるが、4月以降は概ね気温が高くポカポカ陽気の中でスキーを楽しめる。スキー場への移動の車の運転も、ハイシーズンの積雪路と異なりかなり楽になる。距離は同じでも、雪道運転か否かでドライバーの疲労度は大きく変わる。疲労せずにスキー場に着ければ、滑りはもっと楽しめる。

 また、スキー場の来場者数も4月以降は一気に減る傾向があるため、リフトやゲレンデもゆとりがある。オフシーズン価格を設定しているスキー場も多く、リフト料金が安くなる所もある。よって、上達を目指して滑走日数、滑走量を増やして滑り込むにも良い時期だ。