■騎馬行列や花笠踊りなど道中華やかな「里曳き」

歴史を感じる華やかで優雅な「神賑わい」(写真:諏訪地方観光連盟)

 「山出し」から約1か月後、「御柱屋敷」から上社まで、「注連掛」から下社まで、それぞれ御柱を曳いていき、社殿の4隅に建てるのが「里曳き」だ。

 道中は、地域の子どもから大人まで多くの人が参加する騎馬行列や花笠踊り、長持行列などの「神賑わい」が盛大に行われ、華やかで賑やかな雰囲気の中、御柱は各社へと運ばれていく。境内に到着すると先端を三角錐に切り落とす「冠落し」の後、御柱を直立させる「建御柱」が行われる。

境内に到着した御柱(写真:諏訪地方観光連盟)

 長い歴史を持つ御柱。そこで使われる言葉や道具などの一つひとつに歴史や伝統が感じられる。御柱を理解することは諏訪大社の歴史を知ることでもあり、非常に奥が深い。地元に住む筆者もまだまだ知らないことばかりだ。それが御柱祭の魅力のひとつではないだろうか。

境内に到着した御柱を人を乗せたまま垂直に立ち上げる「建御柱」(写真:諏訪地方観光連盟)

 御柱祭は平安時代から現在まで、どんな世の中であっても欠かさず行われてきた。しかし今年は社会情勢を鑑み、人の手で御柱を曳くことや木落しなどが省略されるという異例の御柱祭となる。1200年を越える歴史の中で初めてのことだという。

 次の御柱祭では、これまでどおりの勇壮で華やかな天下の大祭の姿が見られることを願っている。

■令和四壬寅年諏訪大社式年造営御柱大祭日程

上社
山出し 4月2日(土)4月3日(日)4月4日(月)
里曳き 5月3日(火)5月4日(水)5月5日(木)
宝殿遷座祭 6月15日(水)

下社
山出し 4月8日(金)4月9日(土)4月10日(日)
里曳き 5月14日(土)5月15日(日)5月16日(月)
宝殿遷座祭 5月13日(金)

※上記日程は新型コロナウイルス感染症の影響により変更されている。詳細の問い合わせは「諏訪地方観光連盟 御柱祭観光情報センター」へ

・諏訪地方観光連盟 御柱祭観光情報センター
長野県諏訪市高島1丁目22番30号 諏訪市役所経済部観光課内
TEL:0266-58-1123 FAX:0266-58-1844

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