■コーヒータイムだけはちょっと贅沢に

金属製なら、冷めてしまっても火にかけて再度温め直せる

 6人分の食器を並べてみると、選んでいる基準が皆合理的。こうやって一緒に旅をする仲間の道具選びを再確認すると、彼らへの信用度がますます上がり、安心感が強くなった。

 僕は飲み物を飲むためのカップには、チタンの真空二重構造のものを選んでいる。背負って歩く道具は軽いに越したことはないが、コーヒーやお茶を飲むときくらいはちょっとリッチな気分になりたい、という欲求があるのだろう。

■<山岳ライター・高橋庄太郎の場合>

山岳ライター・高橋庄太郎の場合

 金属製は料理が冷めやすいので、食器は樹脂製のものを選ぶ。箸などカトラリー類も温かみがある竹製が好きだが、小枝と間違われて何度か焚き火にくべられたことがある……。

■<アウトドアショップ店主・土屋智哉の場合>

アウトドアショップ店主・土屋智哉の場合

 冷めてしまっても焚火にかけられるので、ソロ用クッカーを食器として使用している。カトラリーは、薪をつかむ火箸としても使える中空ステンレス構造の箸。暗い場所で使ってもなくさないよう、使用時以外はテーブルに置かず、首から下げたケースに入れることを癖にしている。他には熱くならいない樹脂製カップを1つ持つ。