アウトドアで焼き立てホカホカのパンを食べられたら、最高ですよね。暑すぎず寒くない、この時期はパンを発酵させるのにぴったりな季節なんです。

 とはいえ、外でパンの生地を仕込むのは、手間も時間もかかるし、発酵も難しそうなイメージがありませんか? そこで今回は、出発前日に自宅で仕込みをし、現地では焼くだけの手軽なパンの作り方をご紹介します。見た目も可愛く、食べやすく、取り分けしやすいちぎりパンです。

■調理に使うのは、ダイソーのブラックメスティン

 まずはビニール袋ひとつでできる生地作りから始めましょう!

発酵の最大のポイントは、最初にぬるま湯にイーストを砂糖を混ぜること

 カップにぬるま湯75ml、砂糖小さじ1 1/2、イースト2gを加えてスプーンで混ぜておきます。粉類を混ぜる前にこの3つを混ぜておくと、発酵の進みが良くなるので覚えておきましょう。

 ビニール袋に粉類(強力粉150g、塩小さじ1/2、クリープ3g)を入れて振って混ぜます。クリープを粉類に混ぜるのがポイントです。

少量パッケージ(3g)なので使いやすくて便利

 パン作りでは、ミルクの風味と香りをつけたり、焼き色を良くしたりするために、スキムミルクが使われますが、今回はクリープで代用しました。クリープはミルクから生まれた成分を原料にしているので、コクとほのかな甘みがあり、強力粉だけの生地よりもふんわりと柔らかい生地に仕上がります。小分けのクリープを1袋分使うので、計量の手間も省けます。

 粉類が混ざったら、スプーンで真ん中にくぼみを作ってオリーブオイル、混ぜておいたイースト類を加えます。くぼみを作っておくと、液体が流れ出ずに全体に混ぜ始められます。

ビニール袋の中でこねるので、手が汚れない

 全ての材料をビニール袋に入れたらよく混ぜ、ビニールの上から手のひらを使ってこねます。粉が残らないように、生地がまとまるまでよくこねましょう。