■スキー板のサイズ基準

選手のBMI数値と身長によって、スキー板のサイズは決まる

 ジャンプスーツ同様、スキー板のサイズにも規定があり、2004年に「BMIルール」が導入されている(BMIとは肥満度を表す指標のことで体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割った値。170センチ60キロの場合、60÷1.7×1.7=20.76になる)。これは選手の体型に対してスキー板の長さを制限する仕組みで、体重が軽い方が有利であるジャンプ競技の中で過度な減量を行う選手が増えたため、それを防止するために定められたとされている。

 最大でBMI21.0で身長の145%の長さの板が使用できるが、BMIを増やすことは体重の増加を意味する。軽量であることは飛距離につながるが、使用する板に対して体重が足りないと失格になってしまうため、減量し過ぎず適正なコンディションの維持が求められる。一般的にはBMI19〜20前後の選手が多い。