■ペブリングで変わるリンク

 目黒「ペブルはストーンとリンクの摩擦を減らす効果があり、ストーンがよく滑るようになります。また、ペブルにも大小の使い分けがあり、小さなペブル程ストーンは曲がりやすくなりますが、同じ場所を何度もストーンが通過すると長持ちしません。大きいペブルほど長持ちしますが、曲がりづらいです。試合中にも氷は変化するため、気温や湿度、会場にいる人数などいろいろな条件を考慮しながらペブリングの際は、ペブルの大きさや歩くスピードでペブルの敷き詰め具合を調整しなくてはいけません。会場の気温によっては冷却装置で氷の温度を調整をすることもあり、会場ごと利用者に合わせたリンク作りをしています。」

■アイスメーカーはリスペクトされる存在

 アイスメーカー(リンクを造る人)は、会場のいろいろな状況を判断しながらリンク作りを行なっている。目黒さんは今も現役のプレイヤーでありアイスメーカーでもある。南富良野町の気候や施設の日当たりや断熱などの癖はもちろん、利用者のプレースタイルをイメージしながら、大会に出場する選手がかけるストーンのカーブや年齢によるストーンを投げる力の違いなど、地域に合わせたリンク作りを行なう姿勢から、プロの真摯に向き合う姿を学ぶことができた。

●【取材先】 空知川スポーツリンクス(管理者:NPO法人どんころ野外学校)

北海道空知郡南富良野町字落合
0167-53-2449

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