■知ること 選択すること

朝焼けに染まる極北の山

 では、自然の恩恵の中で遊び、愛おしく思う私たちに何ができるのか? まずは地球温暖化の仕組みを正しく知ることだと思う。

 知っておくべき情報の数々を集約し、わかりやすく解説する機会やプログラムを展開しているのもPOWの活動の特徴だ。そこで得た正しいと思われる情報を基準に、生活の中で何かを必要とするとき、なるべく自然環境への影響の少ないものを選択していくことが大切だと伝えている。

 一例として、日本ではエネルギー転換部門が二酸化炭素排出の最も大きな原因になっている。電力を再生可能エネルギーから選択、購入して使用することは個人でもすぐに実行でき、大きな影響を持たせることのできるアクションだ。

 ただし、再生可能エネルギーと言っても山の斜面を切り開くなどして設置された、大規模なメガソーラーなどはかえって環境に多大なインパクトを与えることもあるので注意が必要だ。まずは、そのエネルギーが、「どこで、どのようにして、作られているのか」を知ることはとても重要なことだと思う。

 選択することは意思表示すること。それは選択してもらう側の企業にとって、非常に重要なことになる。我々が望めば社会は変わらざるを得なくなる!

 POW Japanの拠点となっている白馬エリアのスキー場(長野県)では、来場するスキーヤー、スノーボーダーから「クリーンな電力でリフトを動かして欲しい!」という願いを込めた署名、14000通以上を集めて訴えかけたことにより、「エイブル白馬五竜スキー場」や「白馬八方尾根スキー場」「白馬岩岳スノーフィールド」を主として、再生可能エネルギーを選択して運営を始め、その流れはさらに強まってきている。

 一人ひとりの力は微力に思えても、実は非常に大きな可能性を秘めているはず。さぁ、今からできる意思表示始めませんか?

POW Japanについて詳しく知るには:https://protectourwinters.jp