■もっと似ている2種
カサゴ、ムラソイ、メバル、ヨロイメバルは非常に似ている根魚だ。しかし、それらよりももっと似たもの同士の根魚が存在する。片方は高級魚として知られる根魚だが、もう片方はあまり流通せず、一般的な知名度もかなり低い根魚だ。
■アイナメ
アイナメは1kg3000円近くする高級魚だ。冬は大型のアイナメが釣れる季節であるため、高級魚を狙った釣り人で堤防がにわかに賑わいを見せる。カサゴを引き伸ばしたような形をしている魚だが、こちらも根魚の仲間だ。
■クジメ
アイナメと見分けが付くだろうか。この魚はクジメといい、堤防周辺、特に穴釣りでは比較的よく釣れる根魚だ。アイナメと比べて圧倒的に知名度が低いため、クジメが釣れると「高級魚アイナメが釣れた」と勘違いし、喜んでしまう釣り人も多い。後日、クジメだと知って肩を落とすのがお約束だ。
今まで紹介してきた根魚は初心者でも見た目に違和感を感じると思うが、アイナメとクジメに関しては知識がなければ気が付かないだろう。しかしこの2種、簡単な見分け方がある。
アイナメの尾びれは直線、または「くの字」にへこんでいる。アイナメの尾びれに対し、クジメの尾びれは丸みを帯びている。写真で比較すると簡単に見分けがつくだろう。どちらが釣れたかわからないときは確認してみよう。
クジメだったからといって肩を落とさないで欲しい。確かにアイナメは有名な高級魚で釣れれば嬉しい根魚だが、クジメも美味しい魚だ。
■まとめ
冬は釣れる魚種が減り、釣りがつまらないと感じるかもしれない。しかし、今回紹介したように根魚だけでもいくつもの種類が存在する。もちろん紹介した根魚以外にもたくさんの種類の魚が海にはいる。
新しい魚との出会いは釣りの大きな魅力の1つだ。色々な根魚を釣りに堤防に行ってみてはいかがだろうか。
