千葉県南房総の道を走っていると突然、房総の低山群に似つかわしくない猛々しい山が見える。伊予ヶ岳だ。"房総のマッターホルン" "千葉の妙義山"と異名を付けられる、伊予ヶ岳の魅力について紹介する。

■伊予ヶ岳とは

ふもとから見上げた伊予ヶ岳(撮影:ノブ)

 伊予ヶ岳は千葉県南房総市にある山。標高は336mと低めだが、岩の露出したその姿は大きな存在感を放っている。名前の由来は『伊予の大岳』石鎚山から。石鎚山は愛媛県と高知県の県境に位置する百名山で、岩峰の険しさはもちろんのこと、山容も似ていることからその名が付けられた。

日本百名山「石鎚山」
筆者が登ったルート(撮影:ノブ)

 伊予ヶ岳は登山者用無料駐車場のある天神社から登山道に入り、尾根伝いに登山道を1周するルートがおすすめ。