四国を南北に走る土讃線(どさんせん)は讃岐山脈に四国山地、吉野川に沿って走る絶景が楽しめる路線だ。「アンパンマン列車」など様々な列車が走り、子ども連れにも人気が高い。沿線にはこんぴらさんで有名な金刀比羅宮(ことひらぐう)に大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)、日本一の大杉といった観光地がいくつもある。今回は、土讃線の絶景と沿線の観光スポットを紹介していこう。

土讃線を走る列車の車窓からは、吉野川と大自然が楽しめる

■土讃線の特徴

土讃線あかいアンパンマン列車は子どもに人気(写真:JR四国提供 ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV)

 香川県の多度津駅から高知県の窪川駅までの197.0キロが土讃線である。その中でも琴平駅から土佐山田駅の間は、讃岐山脈、四国山地を越える区間となっている。岡山駅から高知駅間で運行されている「特急南風」は、2019年にデビューした新型ディーゼル車両で運転されている。また、一部車両は「土讃線 あかいアンパンマン列車」と「土讃線 きいろいアンパンマン列車」として子どもたちに人気だ。沿線では四国山地の山々をはじめ、吉野川の絶景、冬の時期は雪景色を楽しむことができる。

「土讃線あかいアンパンマン列車」同様に人気の「土讃線きいろいアンパンマン列車」

(写真:JR四国提供 ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV)

■こんぴらさん最寄りの琴平駅

金比羅山本宮までは785段の階段がある

 「こんぴらさん」の最寄り駅は琴平駅。特急列車なら岡山駅から1時間ほどで到着する。『一生に一度はこんぴら参り』で、全国から観光客が来る金刀比羅宮。駅がある参道入り口から階段となっており、本宮までは785段、奥社までの合計は1368段と、まるで登山だ。本宮までには多くの飲食店やお土産屋があり、最近では修学旅行の人気のスポットになっている。本宮からは天気がよければ、讃岐富士や瀬戸内海・瀬戸大橋の絶景も見ることができる。

山道にはお土産屋さんから飲食店などがあり、人気の観光スポットだ