■北峰 奇岩を横から望む

断崖絶壁に立つ南峰の展望台

 5分ほど尾根を伝って北峰に進むと、先程までいた南峰を横から見ることができる。せり出した奇岩の上にある展望台が、何とも迫力がある。

■初心者におすすめの山と言えど注意が必要

 伊予ヶ岳には本格的な岩場もあり、低山だからといって安易に考えていると痛い目にあうかもしれない。そうならぬよう登山者のレベルに関係なく、万全な姿勢と準備で臨む必要がある。

●注意点その1 急登で汗が一気に冷える

 伊予ヶ岳は全行程たった1kmで頂上まで登る急峻な山である。そのため登りは冬でも汗を多くかくほどにきつく感じるはずだ。また、海から近いこともあり、山頂・尾根は強い風が吹くことも多いため、その汗が山頂で一気に冷えてしまう可能性がある。登山の際は、体温調節のしやすい重ね着をおすすめする。

●注意点その2 ヘッドライトとモバイルバッテリーは必須!

 南北に延びる伊予ヶ岳は午後になると東側が影になり、暗くなるのが非常に早い。樹林帯も深いため、ヘッドライトは必須である。

■低山でも本格的な登山が楽しめる「伊予ヶ岳」

登山道入り口の体育館と夕日(撮影:ノブ)

 伊予ヶ岳は登り下りを合わせても2時間程度の行程で行ける山だ。手軽に本格的な岩場を味わえる山と言ってもいい。何より、麓から見上げた姿もかっこよく、満足感も高いはずだ。

 初心者でも楽しめるが、事前準備をしっかり整え、最高の絶景を見に行こう。遥かに広がる房総丘陵と輝く東京湾の絶景が待っていてくれるはずだ。