■諏訪ナンバー導入の経緯

御祭神が最初に居を構え、諏訪信仰発祥の地といわれる諏訪大社上社前宮

 平成16年にご当地ナンバー制度の導入が発表された。諏訪地域では、6市町村を構成団体として広域行政推進等を行う「諏訪広域連合」が中心となって「諏訪ナンバー創設促進協議会」を設立し、諏訪ナンバー導入を目指すこととなった。

 諏訪地域は、諏訪大社、御柱、高原、諏訪湖、温泉、味噌や酒など観光地として有名だ。諏訪ナンバーが走る広告塔として機能し諏訪の認知度が高まり、地域産業の発展につながることが期待された。また、郷土意識がより強くなること、当時、当時90万台近く登録されていた松本ナンバーと分離させることで地域の安心安全につながるなどの狙いもあった。

 アンケートを地域全戸に配布して地域住民の声を集めたうえで国土交通省に要望し、諏訪ナンバーの導入が決まった。当時の松本ナンバーから新しい諏訪ナンバーへと交換する希望者を募り、抽選で60台あまりが変更を行った。導入日の平成18年10月10日には諏訪ナンバー導入セレモニーも行われた。導入から10年以上経過した現在、諏訪地域では諏訪ナンバーが圧倒的多数を占めるようになっている。

 

 令和2年には新たに図柄入りの「地方版図柄入りナンバープレート」が登場している。今回長野県は新ナンバーの導入はないが、長野県の図柄入りご当地ナンバープレートが見られる日も近いのかもしれない。

※「諏訪広域連合」の資料を元に作成