■ご当地ナンバーの申請には基準があった
ご当地ナンバーは地域住民の要望があればどこでも申請できるわけではなく、国土交通省により以下のような基準が設けられていた。
<対象となり得る地域の基準>
・地域特性等について一定のまとまりのある複数の市町村の集合が原則
・登録されている自動車の数が10万台を超えていること
・都道府県内の人口、登録自動車の数等に関して極端なアンバランスがないこと
<地域名の基準>
・行政区画など地域を表すのにふさわしく、全国的にも認知されている地理的名称
・読みやすく覚えやすいこと、既存の地域名と類似しないこと
・原則として漢字2文字
諏訪湖〜八ヶ岳山麓に位置する6市町村(岡谷市・下諏訪町・諏訪市・茅野市・原村・富士見町)は、以前より「諏訪地域」と呼ばれ、地域行政の連携が図られている。例えば、図書館の利用カードは1枚持っていれば、諏訪地域のどこの図書館でも本を借りられるというのが分かりやすい例ではないだろうか。
地方ではネックとなる自動車の台数も基準を満たしていた。「伊那」や「上田」なども候補にあったと聞くが、基準を満たすことができず断念したという。