■下山したら赤城神社でお詣り、そしてお楽しみの寄り道を楽しむ
雪の稜線を歩いていると、たびたび視界に入るのが眼下の大沼。この時季になると全面氷結する可能性は高くなる。厳冬期の風物詩でもある氷上のわかさぎ釣りもぼちぼち頃合いだ。湖畔に鎮座する赤城神社の社殿の朱は神々しく輝き、背後にそびえる白い山と頭上に広がる青い空にとてもよく映える。
赤城神社の祭神は赤城大明神といい、山と湖そのものが神として崇められている。天から落ちる雨水を山上に湛え、それを清らかな水に変えて山麓の里へ配る、いわば生命の源。そこに大地創造を担った火山に対する畏怖と尊崇が相まって、自然崇拝や山岳信仰が成り立っていったのだろうと、地元の方は口にする。
おなじみ「山と高原地図」によれば、駒ヶ岳登山口から駒ヶ岳~黒檜山と縦走して赤城神社を目指す場合、コースタイムは約4時間となる。積雪期は少しゆとりをもって5~6時間ほどみて計画するのがいいだろう。尾根道の眺めも絶景スポットの眺めも、それぞれ離れがたいほど素晴らしいため、休憩時間を長くとっておきたい。
無雪期は初級者でも安心して歩けるルートだけれど、冬場は中上級者向けの雪山登山ルートとなるため、しっかりとした計画と準備を。
帰りの寄り道スポットは文末にまとめておいた。いずれも個人的な好みだけれど、ぜひ参考にしてほしい。次回もこんな調子で、雪山ハイクと初詣と寄り道をセットにして楽しめる諏訪の山を取り上げる予定だ。