■白金触媒式カイロの使い方と注意点

 白金触媒式カイロは燃料として可燃性オイルと火を使うため、取扱説明書などに従って正しく使うがことが重要となる。

●使い方その1:触媒=火口、バーナーを取り外す

白金触媒式カイロの触媒(火口)部分は、本体にかぶせられている(撮影:amarunba)

 本体のキャップを取り、発熱部である触媒を取り外す。使用中や使用直後は高温となっている部分のため、十分に冷えた状態である事を確認して取り外す。

●使い方その2:専用の計量カップで計量し、燃料を注ぐ

この状態から計量カップを90度回転させると、注入口が開く仕組みだ(撮影:amarunba)

 各モデルに付属している計量カップで、本体へ燃料を注ぐ。モデルによっても異なるが、「6時間分=1目盛」で切られていることが多い。

●使い方その3:本体を逆さまにし、余分な燃料を出す

中綿の保持力を超えた燃料は触媒を濡らしてしまう可能性がある(撮影:amarunba)

 カイロ本体には燃料保持する中綿が入っているが、そこから燃料が滴る場合は燃料が多い。計量カップを受け皿にし、本体を逆さまにした状態で少しへこませるようにして絞り、余分な燃料を出す。

 ここまでの作業でこぼしたりした燃料があれば、火をつける前に必ず拭き取っておく。燃料ボトルも収納しておこう。

●使い方その4:中綿の高さを確認し、触媒を取り付ける

 燃料を含ませた中綿と触媒との隙間を保つために、中綿は注入口より5㎜ほど下になっていることを確認する(撮影:amarunba)

●使い方その5:触媒を熱し、点火確認後に専用袋に入れて使用

炙り過ぎは触媒を傷めるので手短に(撮影:amarunba)

 触媒をライターの火などで炙ることで熱を与え、触媒反応を促す。ススが付かない様に火の側面を使い、触媒の金属部の間に火を通すイメージで3~5秒程度にする。上手く反応が始まると熱と水蒸気が出る。キャップを触媒に近づけてやると水蒸気で曇るので、それを確認したら専用の袋に入れて使用する。