■リフトは一番の特等席!?

「やまびこ第2フォー」リフトはブナの森を抜けるように上がっていく

 スバリ! 神秘的な絶景を一番堪能できるのはリフトの上からだろう。白く輝く樹々を高い位置から見下ろせるので、鳥の目線? ドローン気分? のんびりと空中遊覧できる。

リフトの上からは、雪化粧したブナの森を高い位置から見下ろすことができる

 普段滑るときは、リフト乗車している時間が手持ち無沙汰だったりするのだが、このときばかりは眼下に流れる絶景を眺める至福のひとときだ。

 写真を撮るのに夢中になって、降り場であたふたしないように。くれぐれもカメラやスマホを落とさないように注意してほしい。

滑りながらでも、余裕があれば景色を楽しめる!

■「霧氷とのコントラストが素晴らしい」山や海の眺望も楽しめる!

絶景を見ながら滑るのは爽快だ!
スキー場のトップからは、いろんな方向の展望が楽しめる

 スキー場トップである毛無山(標高1,650m)からは、向きによってさまざまな景色が楽しめる。妙高山や火打山、越後三山の山並みなど、とくに新潟方面の眺めがいい。さらに空に溶けこむように日本海が広がっている。霧氷と組み合わせて写真を撮ると画になること間違いなしだ。

遠くに見える越後の山々。霧氷と合わせると一幅の絵のよう

 場所によっては北アルプス槍ヶ岳も遠望できるので探してみよう!

■ 霧氷? 樹氷? 季節限定の美しい自然のアート

幻想的な自然のアート。繊細な飴細工のようにも見える

 木に白い花が着いたように見える現象は、霧氷、樹氷、樹霜……。生成条件の違いで呼び名は違うが、見分けるのは難しい。とにかく大気中の水分が過冷却されるような冷え込みが必要だ。風穏やかにしんしんと雪が降り積もった後には、枝に着雪した様子も美しい。いずれにせよ、寒い冬ならではの自然のアートだ。

 霧氷は日射や気温の上昇により消えてしまう儚(はかな)い存在なので、朝の早い時間が勝負だ(溶けていくときも美しい)。早起きは三文の得! 条件が良さそうな日はなるべく急いだ方がいいだろう。そういう日は駐車場も混むのでがんばって早出しよう!

 寒くなるほど、雪が積もるほどに神秘的な世界が完成されていく。シーズンは始まったばかり。ぜひ一度、訪ねて生でこの感動的な景色を見てほしい。