■大野山(丹沢)|標高723m

大野山のススキ草原と富士山ビュー(画像:Mountain DC)

 大野山は「関東の富士見100景」にも選ばれた、丹沢南西部の山。JR御殿場線の谷峨駅から歩いて登山口にアクセス、往復コースなら歩行約3時間20分だ。隣の山北駅まで歩けば、温泉や、日本の滝100選に指定されている「洒水の滝(しゃすいのたき)」観光と組み合わせられる。

大野山山頂は草原が広々(画像:Mountain DC)

 山頂は、元々牧場があったこともあり、なだらかな草原地が広がっている。富士山や丹沢のパノラマを目の前に、シートを広げてピクニックがおすすめだ。

■パノラマ台(山梨)|1328m

本栖湖のダブルダイヤモンド富士(画像:やまなし観光推進機構)

 パノラマ台は、富士山ファンなら一度は訪れたい本栖湖・精進湖に挟まれた立地にある展望地。大室山を抱くようにそびえる「子抱き富士」と呼ばれる眺めは精進湖畔から見るのが有名だが、パノラマ台からは「子抱き富士」が広大な樹海に裾野を広げている様子を望むことができる。パノラマ台下登山口(精進湖方面)から、約1時間15分で山頂の展望台に到着すると、目の前に大きくそびえる富士山の息をのむような絶景が!

 余裕があれば、烏帽子山や、中之倉峠に足を延ばすことも可能で、もう一つの湖「本栖湖方面」に下ることができる。中之倉峠は、千円札裏面の富士山図案のモデルであり、条件が良ければ湖面に映る「逆さ富士」が見られることも。本栖湖からは、12月下旬から1月上旬にかけてダイヤモンド富士が見られる。

■竜ヶ岳(山梨)|標高1485m

竜ヶ岳で笹原に覆われた尾根道から富士山を望む(画像:tuno★)

 竜ヶ岳は、本栖湖の南に位置する、山梨百名山の1つ。紹介した山の中では一番ハードで、本栖湖バス停から往復で約4時間15分のコースタイムだ。登山道は、樹林帯を抜けると笹原に覆われた尾根道となり、富士山の絶景を常に見ながら歩けるところが魅力だ。

 多くの人に愛される人気のある山だが、特にダイヤモンド富士を望む初日の出が有名で、元旦〜数日間はカメラを持った登山客で大賑わいになる。

 

 冬の登山では、行動中は暖かいが、休憩中はかなり冷える。汗で冷えないように注意して登り、立ち止まる時にはしっかり防寒を。

 また、低山登山でも、冬の寒さが深まると積雪・凍結のリスクがある。積雪・凍結時にはチェーンスパイク・軽アイゼンなどの装備、日没も早いのでヘッドライトも忘れずに。