東京から気軽に行けて日帰り登山ができる山、といえば高尾山が有名だが、その先にも素晴らしい山々がある。「高尾山だけでは物足りない」「初めての縦走に挑戦してみたい」「荷物が少ない日帰り縦走がしたい」と思っている方におすすめなのが、身軽に日帰りで縦走に挑戦できる「陣馬山~高尾山」だ。

■陣馬山からスタートする縦走

 陣馬山~高尾山までの縦走は、約7時間のロングコースになるため、体力を温存しておきたい。はじめに陣馬山に登り、高尾山に向かうルートは多少のアップダウンはあるが、なだらかで平坦な下りのコース。

 最終地点の高尾山にはケーブルカーがあり、疲れたときに利用できるので運行時間を調べておくといいだろう。陣馬山は標高857mあり、頂上までは約1時間半で登ることができる。

 ロングトレイルコースには、巻き道といわれるショートカットができる道があり、ピークを避けて平坦な道を選ぶのも体力の温存にはいいだろう。巻き道は道幅が細くなっているので、足元には気を付けよう。

■陣馬山からはじまる茶屋巡り

景信山の茶屋で評判の山菜天ぷら(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 トレイルコース途中には茶屋が数軒あり、茶屋巡りを目的とした人たちも多い。陣馬山の頂上には3軒の茶屋があり、360°の展望が楽しめる広い敷地が広がる。富士山,、丹波山、南アルプスを眺めることができ、頂上に到着した喜びを味わうことができる。ロングトレイルが待っているので、食べ過ぎや長居をしないよう気を付けたい。

 茶屋では、ジュースやビール、蕎麦、カレー、もつ煮、なめこ汁などが楽しめる。特に「なめこ汁」はスーパーで売られているなめこよりも大きく、味も深い。持参したおにぎりのお供に最適で、汗をかいた体に塩分が染みわたる。景信山の茶屋で味わえる「山菜天ぷら」はカラッと揚がっており、こちらも人気だ。

 茶屋は、陣馬山山頂、明王峠、景信山、城山山頂、紅葉台、高尾山山頂にある。高尾山山頂は、登山者や観光客で混み合うため、食事は手前の茶屋や途中にある休憩スポットで楽しむのがベストだ。茶屋がある場所にトイレも併設されている。