■百名山のひとつである「皇海山」

豊かな緑が美しい皇海山

 栃木県と群馬県との県境にある「皇海山」は、日本百名山のひとつにも選ばれている人気の高い山である。登山には主に3つのコースがあるが、どのコースもアプローチが長く、鎖場が多いため、登山慣れした上級者向けの山と言える。

 また、基本の登山口である「皇海橋」からのコースは台風や大雨によって崩れやすく、現在は通行することができない。現在登山可能なルートは栃木県側の登山口からのみ。このルートはコースタイムが長くいくつか山を越えないといけない。より難易度があがるため注意が必要だ。

 皇海山は隣接する「庚申山(こうしんざん)」と「鋸山(のこぎりやま)」と合わせて縦走することで「三山駆け」が叶う。江戸時代から山岳信仰の地として、修行の場にもなっていた信仰深い山だ。

 気になる皇海山の読み方は「すかいさん」。江戸時代には「笄山」と書いて「こうがいさん」と呼ばれており、そこから「皇海山」と当て字がされ、今の呼び名に誤読されるようになったと云われている。

●皇海山の基本情報

標高:2144m
住所:群馬県沼田市利根町追貝
駐車場:あり
問い合わせ:0278-56-2111(沼田市 経済部 観光交流課 利根観光係)