■頂上が真っ平な「子檀嶺岳」
長野県にそびえる「子檀嶺岳」は、地元の人々に霊山として親しまれ、山頂には子檀嶺神社の奥宮が建てられている。読み方は「こまゆみだけ」。別名「冠者岳(かんじゃだけ)」とも呼ばれる。山頂が真っ平らな台形をしており、戦国時代には真田氏の城塞が築かれていたとも言われている。
信州百名山にも選ばれている「子檀嶺岳」には登山ルートが3つあり、片道1時間半ほどで頂上までたどり着ける、比較的初心者にも優しい山だ。山頂からは長野県の雄大な景観が一望でき、道中天気が良ければ北アルプスの山々も楽しめる。
●子檀嶺岳の基本情報
標高:1233m
住所:長野県小県郡青木村当郷
駐車場:あり
問い合わせ:0268-49-0111(青木村役場)
自然崇拝の一種である山岳信仰は、日本では古来より馴染み深い文化のひとつだ。日本以外でもアジアや南米に広がる山岳信仰だが、他の宗教と結びついた独自の宗教「修験道」が生み出されたのは、日本だけの独自の発展である。
今回紹介したは信仰にまつわる難読山の3つのなかで、特に「愛宕山」と「子檀嶺岳」は初心者でも比較的登りやすい。日本文化に触れるためにも、お参りがてら登山に挑戦してみるのもおすすめだ。