仕事に追われて、どうしても体重が増えてきてしまう。運動する時間をなかなか取ることができない。休日に運動をしてみても重い体がなかなか動かない。そんな経験を持つ人もいるのではないだろうか。

 自転車レースでの優勝経験もある筆者が、日常生活からスポーツの場面にまで役立つトレーニングを紹介していく。通勤中の電車やスキマ時間に筋肉をつけることで、日々体を引き締めていこう!

■スーツ姿でもできる腹筋運動

 通勤で電車に乗る時でも出来るトレーニングがある。それが「呼吸」である。呼吸に少し工夫を加える。そうすることで身動き一つせずとも腹回りの筋肉を追い込んでいくことができるのだ。

■息を吐き切り、腹筋を追い込む

 手順としては以下の通りだ。

1.  息を鼻から吸いながらお腹をへこませる。

少しずつお腹をへこませていく

2.  息を口からゆっくりと吐きながら限界までお腹をへこませる。

息を吐き切って、痛くなるほどにお腹をへこませる

3.  臀部(でんぶ)に力を入れてその状態をキープ。お腹はへこませたまま呼吸を続ける。

 実際にやってみるとわかることだが、とても辛い運動だ。初めのうちは1分も状態を保つことができないだろう。この運動では「腹筋と腹斜筋(ふくしゃきん)」を鍛えることができる。臀部に力を入れる必要があるのはお腹の横の部分である腹斜筋を追い込むためだ。1日に1分×3セットを目標にしていこう。

 デスクワークの最中にも時々取り入れることで、気分転換にもなる。積極的に取り組んでもらいたい。