■“デイキャンプ”に行ってみよう!
日帰りで楽しむアウトドアの定番と言えばバーベキュー。河原や浜辺、公園の専用エリアでシートの上に荷物を置いて、バーベキュー台を囲み、お肉や野菜を焼いたり、焼きそばを作ったり…。本格的なタープやテントを設置し、炭でなく薪で焚火なんてしていたら、「日帰りなのに、わざわざ…?」と思われるかも。
なんてイメージは、もう過去の話。休日、公園のバーベキューエリアに行くと「ここはキャンプ場?」と目を疑うほどのテントやタープが設営されていて、バーベキュー台ではなく焚火台を使うキャンパーの姿を多く見ます。
アウトドアブームの後押しもあって、バーベキューではなく、日帰りのキャンプ、すなわち“デイキャンプ”がソトアソビのトレンドとして定着しつつあります。お手軽なアウトドア体験として、“デイキャンプ”を家族で楽しんでみませんか。今回は、アウトドアデビューとなる都内在住の家族を例に、失敗しない“デイキャンプ”の3つのポイントを解説します。
■失敗しない3つのポイント
●ポイント1:情報収集と計画が大事
“デイキャンプ”を体験するのは、40代前半のお父さんとお母さん、そして6歳の男の子、4歳の女の子の4人家族。今回、アウトドア好きのお父さんは道具を揃え、家族でのアウトドアデビューに向け家から1時間程の距離にある自然公園での“デイキャンプ”を企画。当日は、晴れ予報の祭日なので多少の混雑を心配しながらも「人気のキャンプ場でもないし、郊外の自然公園だから心配ない」とお父さんは考え、地図アプリで調べた所要時間に合わせ、のんびりと9時頃に家を出発しました。
ところが10時頃、予定通り自然公園周辺に到着するも、公園に通じる道がどこも大渋滞。結局、公園のデイキャンプエリアに近い駐車場には停められず、1時間並んだ末に遠い場所にある臨時駐車場に駐車。既に時刻は11時、タープなど設営が完了したのは12時30分を過ぎ、家族は荷物運びなどでみんなヘトヘト状態です。
日帰りである“デイキャンプ”は思った以上に時間との勝負です。想像以上の混雑から、バタバタとしてしまった状況もよく耳にする話。原因は、情報不足の状態で考えられた計画のあいまいさと言えるでしょう。
情報は、WEBやSNS、動画サイトなどで簡単に手に入りますので、得た情報を基に計画をすることが大事になります。通勤中や昼休みなど、短い時間でも効率よく多くの情報を収集し計画することで、事前の準備も明確になります。必要な道具や材料は勿論、他に心配されることへの対応(リスクマネジメント)も冷静に考えることが出来るはずです。
例えば、駐車場からたくさんの荷物を運ばなければならないことが心配であれば、その対応策として車輪付きのアウトドアワゴンを用意してもよいでしょう。万が一に備え、ファーストエイドキットも忘れずに。
●ポイント2:主役は子どもたち
なんとかタープの設営や机、椅子の設置が終了し、早速ランチの準備を始めます。ランチは、バーベキューや焚火料理ではなく、子ども達が主役で作れる内容でのメニューに。お父さんはサポート役に徹します。4歳の子どもでも安全に調理できるよう、熱源は固形燃料、包丁を使わずに作れる材料を使った“メスティン”で作るマカロニグラタンに挑戦します。
ちなみに “メスティン” は、箱型のアルミ製飯盒で、ご飯を炊くのは勿論、煮たり焼いたりと、様々な場面に使える万能クッカーとして注目されています。キャンプ初心者や子どもでも、扱いやすい便利な調理道具です。
材料は、早ゆでマカロニ、じゃがりこ(サラダ味)、スライスチーズ、顆粒状のシチューのルー(顆粒)。