タオルを巻いて保温バッグで蒸らす。15分ほどでOKだが、急ぎでないなら30分ほど待った方が炊き上がりの状態はよい。
メスティンの側面に炎が当たるほど火力が強かったため、底が焦げないか心配したが結果は問題なし。少しおこげができた程度で上手に炊き上がった。
まったく同じ工程を100均のアルコールバーナーでも行ったところ、燃焼時間が1分長かっただけで白飯の炊き上がりに差はなかった。
トランギアとの価格差が2420円もあることを考えると、コストパフォーマンスは抜群だ。ただし今回使用した100均のアルコールバーナーは、点火時の小爆発を避けるためアルコールを最低でも50cc以上入れる必要がある(取扱説明で注意喚起されている)。アルコールが50ccの場合、炊飯にはちょうどよかったが5〜10分で済むコーヒー用の湯沸かしや、ちょっとした調理には向いていない。素材は飴が入っていそうな薄いアルミ製のため、衝撃にも弱いだろう。
一方トランギアは少量のアルコールでも小爆発が起こりにくい構造のため、目的の燃焼時間に合わせてアルコールの量を調節できる。
とはいえ、100均のアルコールバーナーでも機能的には十分なので、気軽に始めるにはちょうどよい。最初から長く使えるものを求めるなら、トランギアやエバニュー、エスビットなど販売実績や評価の高い製品を選ぶと間違いないだろう。